一生の財産
何より、声のキレイは一生の財産。
風貌がどんなに変わっても、声だけは変わらないとよく言うが、美しい声は、一生その人を美しいまま保つ、とても大きな財産となりうるのである。
学生の時にアルバイトをしていた会社の"社長秘書"は一度聞いたら忘れられないような、澄んでいるのに低音のそれはそれは美しい声の人だった。
冗談を言っても、品格が漂ってしまうのは、声のせいだったと思う。
その人に20年ぶりに再会した。
当時40代前後だったその人はもう60代。
なのにとてもそうは思えない。
奇跡的とも言える美しい雰囲気を残していた。
それも、まったく変わっていない声のせい。
むしろハリを増したかに思える声と、歳を重ねて落ちつきを増した言葉のひとつひとつが、20年前よりもその人を"素敵な女性"に見せていた。
声こそが、年齢も形も超えて、女に永遠の美しさを約束するもの――そう確信した。
そして、雰囲気美人は永遠なり!!ということも、この時知ったのである。