色んな子がいますね その8
見知らぬ「彼ら」の風体も、なんとなく想像がついた。
40過ぎのガイ。
フランスの女に、もう用はないってことでした。
いや、そこまで自覚的に彼らだって審判を下したわけではなかろう。
それは恐ろしい習慣のなせるわざ。
早い時期に洋行体験を持ち、とりあえずはフランス語なども多少操ったりできる彼らにしてこうです。
そこにはフランスと日本との間に横たわる、案外根深くしぶとい溝がありました。
そしてその溝の深さは、日本好き、とりわけ日本男性好きだったはずのジュリアを完全に打ちのめしてしまったのです。
彼女の女としての自尊心は、見たところ確かに、修復不可能なほどに傷つけられているようでした。