気になる森に探検・・・奥利根の森~群馬県水上町4
ブナの実が落ちる範囲は、せいぜい親木から5~10メートル程度だが、森にすむ多くの小動物たちが、その実を遠くに運ぶのにひと役買う。
親木のないところにまとまって出ている芽を見かけるが、ノネズミが冬に備えてせっせと集めたものだろう。
食べ忘れられたおかげで、ブナは分布を広げることができる。
しばらく行くと、林床をササに覆われた場所に出る。
ササの日陰でも、ブナは何十年もそれに耐え、ササが枯れるのを待ち続けるのだ。
「こもれびのみち」に入ると、道の両側には若い木がたくさん生えている。その一方で、樹齢200年を超える大木も見られる。活力に満ちた、天然林のエネルギーを感じられる道だ。
やがて道が平坦になり、木道が出てくると、田代湿原はすぐそこ。
静かな空間を、湿原植物を観察しながら巡るのも楽しい。